サイホーンの航空記事考察

客観性はさておき主観で感じたことを書いてます

スカイマークがサイパンへ定期便を開設

スカイマークサイパンへ定期便を開設

2019年9月19日、スカイマーク(BC/SKY)がサイパンへ定期便を開設すると発表しました。

とはいっても、一日一便で年内を目途に運航するとは表明してはいるものの、初便の日付やタイムテーブルなど細かい情報は発表されていません。

成田-サイパン路線は、デルタ航空が運休した今、スカイマークが唯一の定期便運航会社ということになります。

さらに、デルタ航空は運休とは表明しているものの、2020年3月に予定されている羽田発着枠の増大に起因して、成田からの完全撤退を表明しているところですので、今後もサイパン路線はスカイマークのみの運航になるでしょう。

ちなみに、周知のとおり羽田発着枠は取得することがとても難しいので、デルタ航空が成田-サイパン便を羽田-サイパン便として復活させることは、直近ではほぼ不可能だと予想されます。

 

サイパン国際空港(SPN/PGSN)について

サイパン島は、成田空港から南へ3時間半飛行した北マリアナ諸島に位置していて、東京からの距離としては台北や北京と同じくらいです。

南の島といえばグアムやハワイですが、グアムより150kmほど日本に近い位置です。

サイパン国際空港は、そんなサイパン島の南の方に位置しています。

滑走路は1本とのことですが、グーグルマップを見ると平行誘導路の地上標識は明らかに滑走路と同一です。

もしかしたら、有事の際は2本の滑走路として運用できるように設計されているのかもしれません。

ターミナルビルは、搭乗橋のついたスポットは6つで、比較的小規模です。

グアム島には、民間機が利用する国際空港とは別に大規模な軍用飛行場が整備されていますが、サイパン島にはそのような軍用飛行場はありませんし、サイパン国際空港に併設されている様子でもありません。

 

競合する航空会社

グアム国際空港では、以下の航空会社が定期便運航しています。

 

中国東方航空(北京首都A330-300)

T-way航空(仁川B737-800)

アシアナ航空(仁川A321)

チェジュ航空(釜山B737-800、仁川1日2便B737-800)

四川航空(上海浦A330-300)

ユナイテッド航空(グアム1日2便B737-800)

北京首都航空(杭州A330-200)

 

ここにスカイマークが加わるわけですが、競合によるリスクは極めて限定的ではないかと想像します。

中国や韓国の乗客が、わざわざ成田を経由する便を選択することは考えにくいからです。

日本からサイパンへ行きたいという乗客にとっては、仁川を経由する必要がないことを考えるとメリットは大きいように感じます。(現状では仁川を経由すると最短でも8時間程度要します。)

しかし、サイパン線が成田空港発着であることを考慮すると、羽田空港神戸空港を拠点とするスカイマークにとって成田空港へどう集客するかの方がネックになるのではないでしょうか。

さらに、供給座席数を見るとこれだけ中国人や韓国人が大挙して押し寄せてるサイパン島に対し、日本人が魅力を感じるかという疑問も感じます。