ジェットスタージャパンの今後の事業展開
2019年9月10日、ジェットスタージャパンが事業説明会を開催したようです。
この中で、親会社が同一であるZIPAIRについても言及されました。
A321LRの購入
従来のA320と比較すると、座席数180、航続距離3,300NMのところ、A321LRは座席数240、航続距離も4,000NMまで大きくなった仕様です。
ジェットスタージャパンはA321LRを3機購入し国内基幹路線の他、アジアリゾート路線に使用すると説明されたようですが、せっかくLRを購入するのに国内路線をメインとするのは考えにくいと思っています。
最終的には、アジアリゾート路線の往復でスケジュールを組んで、空いた時間に運用できるのであれば、国内線を飛ぶことにするんだろうと推測します。
JAL、ZIPAIRとの棲み分け
以前の記事で、JALが成田〜ホーチミン便、成田〜ジャカルタ便を減便することに対して考察しました。
そこでは、JALがこれらの路線で他社と競合するくらいなら、別都市への就航を選択するだろうと予測しました。
今回の説明を受け、私はこれらアジアリゾート路線はJALからジェットスタージャパンのA321LRへ移管するつもりなのではないかと予測します。
どちらの都市もビジネス需要が旺盛なことは確実なのでJAL便が撤退することは考えにくいですが。
ところで、ZIPAIRはB787での運航ですから、海外基幹路線を担当することになるでしょう。
この場合の基幹とは、ジェットスタージャパンの運航するアジアリゾート路線を除いて集客の望める仁川、北京、上海、香港、シンガポール、バンコクあたりを想定します。
やはりこの場合であっても、JAL系列としてビジネス客をどう取り込んでいくかは注目ですが、JAL便を継続するのだろうと推測します。
ANA系列との比較
私の想像が正しければ、ANA系列とJAL系列は、顧客層の取り込み方が少し異なります。
なぜなら、ANA系列はANAとピーチをレガシーとLCCにはっきり区分けしているのに対し、JAL系列はJALがレガシー、ZIPAIRが近距離幹線LCC、ジェットスタージャパンが国内LCCとアジアリゾートと区分しているからです。
やっぱりZIPAIRを擁する中で、JALがどのようにアジアのビジネス客を取り込んでいくのか、注目したいと思います。