サイホーンの航空記事考察

客観性はさておき主観で感じたことを書いてます

フランクフルト国際空港の滑走路運用

フランクフルト国際空港の滑走路運用について

フランクフルト国際空港(EDDF/FRA)には、4本の滑走路があります。

また、ヘリコプターの運用については、以前はヘリパットが運用されていたのでしょうか、「現在は廃止されヘリコプターの離着陸にはRWY07R/25Lが使用される」ことになっています。

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フランクフルト国際空港の滑走路配置

RWY18/36は、着陸には使用しません。

着陸に使用するすべての滑走路は、すべてCAT III対応という豪華な仕様です。

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使用可能なILSカテゴリー


着陸滑走路の運用について

背風成分が5ktを越えない状態においては、RWY25方向が優先して使用されます。

ただし、降雪等により滑走路面のブレーキングアクションがよくない時には、5kt未満であってもこれによらない場合があります。

 

着陸に際して

通常の旅客便であればほとんど使用することはありませんが、RWY07R/25Lより南側のスポットを使用することになっている到着機(ジェネラルアビエーション機や貨物機)は、フランクフルトアプローチと通信設定するときに、この旨を通知しなければなりません。

到着経路にかかわらず、主として使用される滑走路は、07R/25Lです。また、空港北東部に位置するエプロンを使用する航空機には、RWY07R/25Lが使用されます。

 

降下角が3.2度!

RWY07L/25Rには、2つのILS(Instrument Landing System)が設置されていて、それぞれの降下角は3.0度と3.2度に設定されています。

PAPI(Precision Approach Path Indicator)は、双方向に1つしか設置されていませんが、どちらの降下角での進入であっても地上から200ftの位置で適正な進入角を指示するよう設定されています。

 

離陸の滑走路と重ねると…

①RWY25及び18を使用する場合

北西(OBOKA)、北(MARUN)、北東(TOBAK)方面へは、RWY25Cが使用されます。

南西(SOBRA、ULKIG)、南(SULUS)方面へは、背風成分が15ktを越えない範囲でRWY18が使用されます。

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②RWY07及び18を使用する場合

北西(OBOKA)、北(MARUN)、北東(TOBAK)、東(SULUS)方面へは、RWY07Cが使用されます。

南西(SOBRA、ULKIG)、南(ANEKI)、南東(CINDY)方面へは、背風成分が15ktを越えない範囲でRWY18が使用されます。

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