サイホーンの航空記事考察

客観性はさておき主観で感じたことを書いてます

カタール航空が関空再就航

カタール航空関空に再就航

カタール航空が、2020年4月から関空に再就航すると発表しました。

以前は、2005年3月から2016年3月まで就航していました。

当初2ヶ月間は週5便とのことですが、2020年6月からは1日1便とするとのことです。

 

成田羽田に続いて日本3路線目

成田も羽田も既にだいぶ大きい機材で運航していますので、需要は一定数見込んでいるのでしょう。

日本-カタール間は、カタール航空だけで片道950席も供給するんですね。

ちなみに日本とカタールの時差は、6時間です。

 

【成田-ドーハ】

B777-300ER(354、358又は412席)

22:20成田発(フライト時間11:30)3:50ドーハ着

2:10ドーハ発(フライト時間10:30)18:40成田着

 

【羽田-ドーハ】

A350-1000(323席)

0:01羽田発(フライト時間11:24)5:25ドーハ着

6:45ドーハ発(フライト時間9:55)22:40羽田着

 

関空-ドーハ】

A350-900(283又は339席)

23:30関空発(フライト時間11:20)4:50ドーハ着

2:10ドーハ発(フライト時間9:40)17:50関空

 

関空就航前より

関空に就航していない現在、カタール航空のホームページで関空発ドーハ着便を検索してみると、JALを利用した羽田乗り換えや大韓航空を利用した仁川乗り換えなどの経路が、20時間や13時間という所要時間で提示されます。

関空ドーハの直行便が就航すれば、だいぶ短縮されますね。

 

カタール航空エミレーツ航空エティハド航空の違い

中東の航空会社と聞いて思い浮かべるのは、これら3つだと思います。

カタール航空カタールの首都ドーハ、エミレーツ航空アラブ首長国連邦商都ドバイ、エティハド航空アラブ首長国連邦の首都アブダビを本拠地にしています。

 

カタール航空ドーハ国際空港(DOH/OHTT)

ドーハのメイン空港であるハマド国際空港は、ドーハ市街地から東に8kmに位置し、滑走路を2本有しています。

よーく見ると2本のうち西側の1本の更に2マイル西側に3本目の滑走路が存在しています。

これは、現在のハマド国際空港に移転する前に運用していた旧ドーハ国際空港(DOH/OTBD)の滑走路です。

3本の位置関係は北京首都空港のような3本の位置関係ですので、今後ハマド国際空港を拡張していく中で旧ドーハ国際空港で使用していた滑走路を使用していく計画なのではないでしょうか。

現在は、誘導路がつながっていませんので完全に独立した空港ですが、今後の需要増大に対応していく中で2つの空港を繋げて同時に運用していくことも想定されます。

というより、新設した2本の滑走路が、既存の1本に平行に、さらにちょうど2マイル離して建設されていることから、一体化することはほぼ既定路線だと思われます。

さらに、現在運用しているターミナルビルも拡張されているようですし、現存ターミナルより大規模の新たなビルだって建設できる土地が空いています。

今後の成長は、かなり期待できますね。

 

エミレーツ航空のドバイの空港

現在メインで運用されているドバイ国際空港(DXB/OMDB)は、中心地から3km東(と言ってもほとんど市街地の中)に位置し、A380を109機も保有するエミレーツ航空の本拠地らしく、A380専用ターミナルをも有し、滑走路2本を有するとても大きな空港です。

しかし拡張性と言う意味では限界に来ていて、既に新空港が運用を開始しています。

新空港については新しい記事が書けそうなくらいなので詳細は省略しますが、市街地から30kmほど南にアール・マクトゥーム空港(DWC/OMDW)という空港があります。

 

ところで、エミレーツ航空は他の2社とは異なり最小サイズの機材がB777-200LRで、B737A320あたりの機材を定期便としては保有していません。

日本にいるとイメージの似ている3社ですが、エミレーツ航空だけはコンセプトが異なるのでしょうね。

ちなみに、エミレーツはドバイ政府が大株主なようですが、同じく政府系航空会社でB737-800を57機も有しているフライドバイ(FZ/FDB)という航空会社が存在します。

もしかしたら、こちらが中東でのコネクションを担当しているのかもしれませんね。

 

エティハド航空アブダビ国際空港(AUH/OMAA)

アブダビとドバイは、実は120km程度しか離れていません。

羽田空港と成田空港の間は、60kmくらいです。

アブダビ国際空港は、アブダビ中心部から25kmほど東に位置し、こちらも滑走路を2本有しています。

ドバイやドーハと比較すると、ターミナルビルの新設が遅れていますが、大きな新ターミナルが完成間近です。

管制塔は空港の真ん中にこそ位置するものの、砂漠の真ん中と言っても過言ではないほど、まだまだ周辺の拡張性も十分です。

 

ところで、アラブ首長国連邦の成り立ちを読むと面白いですね。

ドバイとアブダビこそ今はUAEとして同じ国に属するようですが、カタールバーレーンも同じ連邦に所属する構想もあったようですね。

そう考えると、今後もドバイとアブダビだけが同一の国家に所属するというわけでもないかもしれません。

中東の3大航空会社は、これからも楽しませてくれそうです。