サイホーンの航空記事考察

客観性はさておき主観で感じたことを書いてます

テルアビブ からチャーター便がやってきた

テルアビブ からチャーター便がやってきた

2019年9月、成田空港にアルアル・イスラエル航空のB787-9がチャーター便としてテルアビブ からやってきたとのこと。

そして、2020年3月には週3で定期便が開設されるようです。

テルアビブ ってイスラエルの経済都市なんですけど、個人的には以前からもっと東京から航空便があっていい気がしてたんですよね。

なぜなら、日本での認知度こそ低いけど、経済規模はそこそこ大きいからです。

 

テルアビブ の経済規模

イスラエルの首都はエルサレムですが、経済的な中心都市はテルアビブ です。

ここでは、域内総生産に注目してみます。

ブルッキングス研究所というところが発表している都市の域内総生産(GRP:Gross Regional Product)ランキングを参照し個人的に抜粋してみると、以下のような感じです。

 

  1. 東京首都圏
  2. ニューヨーク
  3. ロサンゼルス
  4. ソウル-仁川
  5. ロンドン
  6. パリ

 

21.シンガポール

22.名古屋

25.イスタンブール

29.台北

 

57.大連

58.福岡-北九州

59.瀋陽

 

86.モントリオール

88.テルアビブ 

89.ムンバイ

91.ストックホルム

93.ワルシャワ

 

アメリカや中国の街がたくさんランクインしていますが、ランクインしている都市圏のうち距離的に苦しいサンパウロブエノスアイレスを除けば、ほぼ東京から定期便が就航しています。

88位に位置するテルアビブ は、最近になって新規就航のニュースを見かけたモントリオール、ムンバイ、ワルシャワあたりと似た順位にありながら、なかなか航空系のニュースを聞かなかった街になります。

 

テルアビブ の国際空港

ベン・グリオン(Ben Gurion)国際空港という空港がメインなようですが、グーグルマップで見る限り多くの航空機を取り扱うには不十分な印象を受けます。

なぜなら、滑走路こそ3番有するもののそれぞれが離着陸に干渉し合う三角形の配置だからです。

また、ターミナルを拡張工事している様子は伺えますが、周辺の土地は既に建物が密集していて以後の拡張は難しそうです。

口コミは、イスラエルという国柄仕方のないことかもしれませんが、警備が厳重で出入国にも時間を要するとの様子です。

日本からの定期便はありませんが、日本の隣国からだと大韓航空キャセイパシフィック航空海南航空、四川航空が既に乗り入れているではありませんか!

どんなに成田が頑張っても、仁川や香港ははるか先を行っていますねえ。

 

イスラエル軍用の飛行場?

グーグルマップを見ると、ベン・グリオン国際空港以外にあと2つ空港らしき土地利用をテルアビブ 周辺で見つけることができます。

それぞれ3番の滑走路を有していて、そのうちそれぞれの2本は平行滑走路です。

旅客ターミナルらしきものは確認できないので軍用だろうと推定されますが、こちらの2つの方が多くの航空機を扱えそうですし、周辺の拡張性にも優れている印象です。

でもまあ、この点もイスラエルならではの事情がありそうですね。

 

首都エルサレムの空港

エルサレムの空港も調べてみました。

1920年開港のエルサレム空港が存在したようですが、2000年に民間利用は停止され現在はイスラエル軍が運用しているとのこと!

でもテルアビブ とエルサレムの距離は約70km程度ですので、エルサレムを目的地とする方もベン・グリオン空港を利用することになるようですね。

 

まとめ

テルアビブ は、大きな街だが距離が遠くて馴染みの薄い都市。

2020年からの定期便就航が、日本にとっても親近感をもたらすことを祈っています。